ファブリック要素(読み)ファブリックようそ

最新 地学事典 「ファブリック要素」の解説

ファブリックようそ
ファブリック要素

fabric element

ファブリックを構成する単位の物質またはその性質。考察する領域の違いにより,個々の鉱物・鉱物集合体・鉱物の特定の格子方向・結晶内におけるラメラなど種々ある。ファブリック要素の方向性には面的なものと線的なものとがある。面的ファブリック要素には,堆積岩の層理・火成岩の層状構造・変成岩片理葉状構造褶曲軸面などのほか,粒の形態定向性の面がある。線的ファブリック要素としては,堆積岩の漣痕・ソールマーク・火成岩の流理線構造・変成岩のリニエーション褶曲軸ブーディン・変形礫などのほか,粒の線的形態定向性がある。変形作用におけるファブリックの改変を考える場合には,堆積岩・火成岩中のものは初生ファブリック要素(initial fabric element)といわれる。複変成作用の場合には,初めの変成岩中のものはやはり初生ファブリック要素である。初生ファブリック要素には,運動学的能動ファブリック要素(kinematically active fabric element)と運動学的受動ファブリック要素(kinematically passive fabric element)が区別される。前者は変形時に機械的効果を作用して運動分布様式を規制するもので,後者は機械的効果を作用させずに,単に幾何学的模様として受動的に変形するもの。初生ファブリック要素に対して,変形作用によって生じたものを印刻ファブリック要素(imposed fabric element)という。片理や劈開がこれに相当。初生ファブリック要素と印刻ファブリック要素との幾何学的組合せで生じたものは複合ファブリック要素(composite fabric element)と呼ばれる。層面と劈開面との交線として現れるリニエーションや褶曲軸はこれに相当。

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出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報

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