ファルスタッフ

デジタル大辞泉プラスの解説

ファルスタッフ

イタリアの作曲家ジュゼッペ・ヴェルディのイタリア語による全3幕のオペラ(1893)。原題《Falstaff》。原作はシェークスピアの『ヘンリー4世』と『ウィンザーの陽気な女房たち』を題材として、アリーゴ・ボイートが台本を作成。老騎士ファルスタッフに恋文を渡された二人の女性が、お互いの恋文が同じ文面であることに気付き、女性たちが示し合わせてファルスタッフを懲らしめるという物語。ヴェルディが二つだけ残した喜劇のうちの一つ。

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デジタル大辞泉の解説

ファルスタッフ(Falstaff)

ベルディのイタリア語によるオペラ。全3幕。1893年初演。シェークスピアの「ヘンリー4世」と「ウィンザーの陽気な女房たち」を題材とする。老騎士ファルスタッフが同じ文面の恋文を渡した二人の女性に懲らしめられるという物語。ベルディが残した数少ない喜劇の一。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

ファルスタッフ
ふぁるすたっふ
Falstaff

ベルディ作曲のオペラ。全三幕。1893年完成。同年ミラノ・スカラ座初演。シェークスピアの『ヘンリー4世』と『ウィンザーの陽気な女房たち』から素材をとり、アリゴ・ボイトが台本をまとめた。シェークスピアの創造した放蕩(ほうとう)で大酒飲みの老騎士フォルスタッフとウィンザーの町の人々の愉快な人間関係を軽妙に描く。老騎士は2人の女性に恋文を送るが、手紙を受け取ったフォード夫人とページ夫人は二通が同文なのを知り、機知を働かせてファルスタッフを懲らしめる。その合間にはフォードの娘ナネッタと青年紳士フェントンの恋物語もあり、最後はファルスタッフが降参し、ナネッタの恋も成就してめでたく幕となる。ベルディ最後のオペラであるこの作品は、文字どおり彼の創作の頂点を示しており、とくに生気あふれる人物描写のみごとさは比類ない。日本初演(演奏会形式)は1951年(昭和26)。なお『ウィンザーの陽気な女房たち』は、ドイツの作曲家ニコライがこれに先だってオペラ化(1849・ベルリン初演)している。[三宅幸夫]

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