ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 の解説 ファンタシア・カタレプティケphantasia katalēptikē 直覚的想念を意味するギリシア語。カタレプシス的表象ともいわれる。初期ストア派における認識論上の真理基準を示す重要な概念。ファンタシアは夢や妄想におけるイメージも含むが,そのなかで,知覚に基づく単なる思い込みではなくて,事実として認めざるをえないような争いがたい明証性 (実在性) のもとに,事象の直覚がなされるときの想念を特にファンタシア・カタレプティケといい,これに対して同意承認を与えることを直覚的把握 (カタレプシス) という。自然への一致の思想の中核となる概念。 出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報 Sponserd by