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フェート・ギャラント fêtes galantes[フランス]

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世界大百科事典 第2版の解説

フェート・ギャラント【fêtes galantes[フランス]】

〈艶(えん)なる宴〉の意であるが,特定の美術ジャンルをさして使われる語で,〈雅宴画〉などと訳される。ワトーアカデミー会員候補作品として提出した作品《シテール(キュテラ)島の巡礼》が,当時のアカデミーのどの部門にも属さなかったため,この名称が新たに案出された。野外に集い,会話,音楽,ダンスなどを楽しむ人々の情景を描く作品にあたえられる名称である。ワトーの作品の多くが,このジャンルに属し,それらは半ばはロココ時代の風俗を反映し,半ばは夢想的,演劇的な情景である。

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All Rights Reserved. Copyright (C) 2015, Hitachi Solutions Create,Ltd. 収録データは1998年10月に編集製作されたものです。それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。また、本文中の図・表・イラストはご提供しておりません。

世界大百科事典内のフェート・ギャラントの言及

【風俗画】より

… 18世紀では,イギリスのホガースが《娼婦一代記》や《放蕩息子一代記》など時事性に富んだ油彩画連作,さらにその版画化によって大衆の心をつかむなど,風俗画の世界に新風をもたらした。フランスではロココ様式のフェート・ギャラント(雅宴画)の最盛期であった。ワトー,ランクレ,ブーシェは貴族の園遊会,あいびき,貴婦人と朝の化粧などをテーマに,上流階級の風俗のよき記録者となった。…

【ワトー】より

…この時期に,田園での奏楽,恋,宴などの主題,繊細な色調と,曲線の体系などによるワトー独自の様式が確立され,《そぞろ心》(1717)などにつながる。そして17年,アカデミー会員候補作品として《シテール(キュテラ)島への船出》が描かれ,〈フェート・ギャラント〉の画家として受け入れられ,この主題はパテールやランクレによって,ロココ時代を風靡(ふうび)する。19年肺病の治療のためイギリスに赴き,帰国後,《ジェルサンの看板》《ジル》を残し没する。…

※「フェート・ギャラント」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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