フリントシャー(英語表記)Flintshire

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「フリントシャー」の意味・わかりやすい解説

フリントシャー
Flintshire

イギリスウェールズ東部の単一自治体(ユニタリー unitary authority)。行政府所在地モールドウェールズ語では Sir Fflint。東でイングランドに接する。北部ディー川河口部および下流域に位置し,南部にクルイディアン山地へといたる内陸部が広がる。旧フリントシャー県に属する。1974年の自治体再編でクルイド県の一部となり,1996年に単一自治体となった。かつてはケルト系の一種族の居住地。1世紀にローマ人によって制圧されたが,ローマ時代の遺跡はほとんど残っていない。北部のホリウェル付近は産業革命発祥の地の一つで,19世紀にはディー川沿いの豊かな石炭鉱床により鉄鋼業造船業が発展した。かつて巨大な製鋼所を有した東部では,重工業が衰退した今日も工業が盛ん。モールドは西部で生産された農産物集散地でもある。面積 837km2。人口 15万200(2005推計)。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android