フーバー・ダム(読み)フーバーダム

百科事典マイペディア 「フーバー・ダム」の意味・わかりやすい解説

フーバー・ダム

米国西部,アリゾナネバダ州境コロラド川ブラック・キャニオンにあるコンクリートアーチ型重力ダム。1931年起工,1935年完成。1947年フーバー大統領にちなみ,それまでのボールダー・ダムBoulder Damをフーバー・ダムと改称。ダムの高さ221m,堤頂長379m,最大発電能力135万kW。貯水池ミード湖となっている。コロラド川下流の砂漠地帯灌漑(かんがい)に利用され,ダムの周辺は遊覧施設の整った西部有数の観光地となっている。
→関連項目コロラド[川]

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「フーバー・ダム」の意味・わかりやすい解説

フーバー・ダム
ふーばーだむ
Hoover Dam

アメリカ合衆国西部のコロラド川にある重力式アーチダム。1936年の完成当時、世界最大の規模を誇った。ダムの高さ221メートル、有効貯水量367億立方メートル。西部開発の中核をなした。最大出力135万キロワットの発電、インペリアル谷の灌漑(かんがい)、洪水調節航行維持ほかミード湖とよばれる貯水池を中心として6万5000ヘクタールのレクリエーションに適した地帯を形成している。

[石﨑正和

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