ネバダ(読み)ねばだ(英語表記)Nevada

翻訳|Nevada

日本大百科全書(ニッポニカ)「ネバダ」の解説

ネバダ
ねばだ
Nevada

アメリカ合衆国西部の州。面積28万6297平方キロメートル、人口199万8257(2000)。州都カーソン・シティ。州名はスペイン語で「雪」の意。北境をオレゴン州とアイダホ州、西境をカリフォルニア州、東境をユタ州、そしてコロラド川が形成する南東境をアリゾナ州と接する。ほぼ全域がグレート・ベースンに含まれ、海抜1000メートルと高地にあり、カリフォルニア州境域にシエラ・ネバダ山脈がそびえる。また、南部は年降水量95ミリメートルのモハーベ砂漠が広がり、国内最大の乾燥地帯として知られる。観光業、鉱業、工業が同州経済の主柱をなし、とくに観光業は、「ギャンブルと離婚の町」として名高いラス・ベガスリノに負うところが大きく、州人口の5分の4は両都市圏に集中する。豊富な鉱物資源に恵まれるため、鉱業は順調な発展をみせ、産出量がいちばん多い銅をはじめ、現在も全米の4分の1を占める金、そして銀、鉛、亜鉛、水銀などがその中心をなす。工業では、ギャンブル用の機器・装置、エレクトロニクス、化学製品、木製品製造などがあり、主として灌漑(かんがい)に頼る農業では家畜飼料のアルファルファや大麦、小麦が栽培される。18世紀後半初めて白人がこの地に入ったが、本格的な定住はユタ準州(1850~61)のもとで、モルモン・ステーション(現在のジェノワ)が創設された1851年に始まる。コムストック・ロードでの金、銀の発見が州発展の引き金となり、ネバダが準州となってから3年後の1864年にはすでに第36番目の州に昇格、61年の大陸横断鉄道の完成も手伝って人口は急速に膨れ上がった。20世紀に入ってから連邦政府が打ち出した種々の計画も発展に重要な役割を果たしており、1907年にはニュー・ランズ灌漑計画が開始され、36年にはフーバー・ダムが完成した。同州はギャンブルだけではなく、美しい自然など数多くの観光資源が残されており、人工湖としては世界最大のミード湖やタホー湖、ピラミッド湖など多くの湖群やデス・バリー、フーバー・ダムが多くの観光客を集め、催事やレクリエーション施設、設備も充実している。

[作野和世]


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