ブチンジオール(読み)ぶちんじおーる(その他表記)butynediol

日本大百科全書(ニッポニカ) 「ブチンジオール」の意味・わかりやすい解説

ブチンジオール
ぶちんじおーる
butynediol

もっとも簡単なアセチレングリコールの一つ。通常、2-ブチン-1,4-ジオールをさす。常温液体テトラヒドロフラン、γ(ガンマ)-ブチロラクトンや2-ピロリドン原料として利用される。ドイツの工業化学者レッペが、これをアセチレンとホルムアルデヒドから製造する方法をみいだし、合成繊維合成ゴム医薬などの重要な合成原料の一つとなった。

[徳丸克己]


ブチンジオール(データノート)
ぶちんじおーるでーたのーと

ブチンジオール
  HOCH2C≡CCH2OH
 分子式 C4H6O2
 分子量 86.1
 融点  58℃
 沸点  238℃
 比重  1.114(測定温度60℃)

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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