ブリハディスバラ寺(読み)ブリハディスバラじ(英語表記)Brihadisvara Temple

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ブリハディスバラ寺」の意味・わかりやすい解説

ブリハディスバラ寺
ブリハディスバラじ
Brihadisvara Temple

インド南東部,タミルナードゥ州の古都タンジョールにあるシバ寺院。 11世紀初頭,チョーラ朝ラージャラージャ1世の命によって建造された石造寺院で,典型的なドラビダ型建築煉瓦塀回廊に囲まれた境内には南インドで最も高いビマーナ (本殿) のほか,ナンディー堂,マンダパ (拝殿) ,アンタラータ (前室) など大小さまざまな建造物がある。舞踊を奨励した王朝で,ビマーナ南面の壁龕 (→ニッチ ) に踊るシバ神を描いた彫刻がみられるほか,1930年にビマーナの漆喰層の下から発見された壁画にも天上界で踊る天女や楽士が描かれている。 1987年世界遺産の文化遺産に登録。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android