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プリニウス ぷりにうすGaius Plinius Secundus

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

プリニウス(Gaius Plinius Secundus)
ぷりにうす
Gaius Plinius Secundus
(23/24―79)

帝政期ローマの軍人、行政官、歴史家、博物学者。大プリニウスともよばれる。裕福な騎士を父として北イタリアの小都市コムム(現、コモ)に生まれ、軍人となり、主として北方ゲルマニアで勤務した。その後、法廷活動に従事するかたわら歴史、文法、修辞学などを研究していたが、皇帝ネロの末年(67/68)にユダヤ反乱鎮圧中のローマ軍司令官ウェスパシアヌスの息子ティトゥスの幕僚となり、ネロ死後の内乱に参加した。ウェスパシアヌスの皇帝即位(69)後は、属州プロクラトルprocuratorを歴任し、宮廷でも重用された。ミセヌムを基地とする艦隊の司令官となったが、79年8月24日ウェスウィウス(ベスビオ)火山が噴火すると艦艇を率いて調査・救助に赴き、噴煙に巻き込まれて死亡した。天文、気象、地理、人類、動植物などを解説した有名な『博物誌』37巻のほか、多くの著作がある。とくにその歴史作品は、タキトゥスなど後代の歴史家によって参照されているが、現存していない。[島田 誠]
『中野定雄他訳『プリニウスの博物誌』全3巻(1986・雄山閣出版)』

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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