ヘツカニガキ(読み)へつかにがき

日本大百科全書(ニッポニカ) 「ヘツカニガキ」の意味・わかりやすい解説

ヘツカニガキ
へつかにがき / 辺塚苦木
[学] Sinoadina racemosa (Sieb. et Zucc.) Ridsd.

アカネ科(APG分類:アカネ科)の落葉高木。高さ5~6メートル。葉は卵形または楕円(だえん)形で長さ7~16センチメートル、長い柄がある。7月、枝先に頭状花序を総状につけ、淡黄色花を開く。花冠は筒状漏斗(ろうと)形で長さ6ミリメートル。花柱は花冠から長く突き出る。四国南部、九州にまれに生え、沖縄、および中国南部、ミャンマービルマ)、タイに分布する。1属1種の植物である。名は、鹿児島県肝属(きもつき)郡南大隅町辺塚(へつか)で最初に発見されたニガキの意味である。

[福岡誠行 2021年5月21日]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

「歓喜の歌」の合唱で知られ、聴力をほぼ失ったベートーベンが晩年に完成させた最後の交響曲。第4楽章にある合唱は人生の苦悩と喜び、全人類の兄弟愛をたたえたシラーの詩が基で欧州連合(EU)の歌にも指定され...

ベートーベンの「第九」の用語解説を読む