ベティカ山系(読み)ベティカさんけい(その他表記)Cordillera Bética

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ベティカ山系」の意味・わかりやすい解説

ベティカ山系
ベティカさんけい
Cordillera Bética

別称ベティコス山系 Sistemas Béticos。スペイン南部,アンダルシア州の地中海岸をほぼ東西に走る山脈群。北側山脈はスブベティカと呼ばれ,西のトラファルガル岬から東のラナオ岬まで約 580kmに及ぶ。中央および南側は主脈ペニベティカ山脈で,スブベティカよりも短く,コスタデルソル (太陽海岸) 沿いに西のエステポナから東のガタ岬にいたり,イベリア半島最高峰ムラセン山 (3478m) を含むネバダ山脈のほか,バサ山脈,ガドル山脈などから成る。スブベティカ山脈には,セグラ山脈,ロンダ山脈などが含まれる。東方のバレアレス諸島海底山脈を経たこの山系の東の延長である。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「ベティカ山系」の意味・わかりやすい解説

ベティカ山系
べてぃかさんけい
Sistema Bética

スペイン(イベリア半島)南部、グアダルキビル川河谷の南側に、南西―北東方向に連なる山系。アルプス造山運動で形成され、第三紀末に隆起した。ピレネー山脈とともにアルプス山系の続きをなす。断層により南北に二分され、北側はアルカラス山脈、ラ・サグラ山脈など2000メートル級の山々が連なるスブ・ベティカ山脈で、南側はイベリア半島最高峰ムラセン山(3482メートル)など3000メートル級の山々をもつシエラ・ネバダ山脈を主脈とするペニ・ベティカ山脈である。

田辺 裕・滝沢由美子]

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