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ベバシズマブ べばしずまぶ

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知恵蔵2015の解説

ベバシズマブ

進行・再発の直腸がん結腸がんに使われる薬。がん細胞の増殖を抑える一般的な抗がん剤と違い、がんの病巣に栄養や酸素を送り込む血管ができるのを防ぐ血管新生阻害薬。いわば、がんを「兵糧攻め」にする働きがある。血管内皮細胞増殖因子(VEGF)に対するモノクローナル抗体。ほかの抗がん剤と併用することで、延命効果が期待されている。米国では2004年に承認され発売されている。海外では広く使われているのに、日本では国の承認を得ていないために使えない「未承認薬」の1つとして、患者らから早期承認を求める動きが出ていた。厚生労働省の未承認薬使用問題検討会議でも取り上げられ、07年4月に承認された。ただ、消化管の出血などの注意すべき副作用を監視するために、がん薬物療法に詳しい専門家が扱う必要がある。当初は使用できる医療機関を限定している。海外の臨床試験では、肺がん乳がんでも有効性を示すデータがあり、今後、適応が広がる可能性がある。

(浅井文和 朝日新聞記者 / 2008年)

出典|(株)朝日新聞出版発行「知恵蔵2015」
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デジタル大辞泉の解説

ベバシズマブ(bevacizumab)

抗癌剤(こうがんざい)の一。血管新生阻害剤呼ばれる分子標的治療薬の一種で、血管内皮細胞増殖因子VEGF)の働きを抑制し、癌細胞(がんさいぼう)に栄養を供給する血管の形成を阻害することにより、腫瘍(しゅよう)の増殖・転移を抑える。2004年、スイス製薬会社ロシュと米国の製薬会社ジェネンテックが発売。日本では平成19年(2007)、ロシュグループの中外製薬が製造・販売を開始。加齢黄斑変性や網膜症などの血管新生疾患治療への応用も期待される。

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