デジタル大辞泉
「制癌剤」の意味・読み・例文・類語
出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
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出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例
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制癌剤
せいがんざい
carcinostatic agent
抗癌剤。直接癌細胞に作用し,その増殖を押える薬剤をいう。第2次世界大戦中に生れた毒ガスの改良によるナイトロジェン・マスタードの応用が古く,次いで癌細胞の分裂を防止しようとするテム,チオテパなどが開発されたが,両者とも毒性が強く,実用度は低い。その後,マイトマイシン,ブレオマイシンなど抗生物質の応用と開発に期待が集中したが,臨床効果の報告では,癌の質的差異のほか,個人差が強い。さらに,アルキル化剤,代謝拮抗剤,抗生物質,免疫強化剤,アルカロイド剤,その他数多く出現したが,いずれも手術や放射線療法,多剤併用療法による治療が必要である。最近は免疫能強化に,遺伝子組換え技術によるインターフェロンも使われる。
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
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世界大百科事典(旧版)内の制癌剤の言及
【制癌薬】より
…制癌剤または抗癌剤ともいう。基礎的検討を経た薬剤で,患者に使用したとき,癌の増殖が抑えられ,一定の効果判定規準に従って有効と判断されるものをいう。…
※「制癌剤」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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