制癌剤(読み)セイガンザイ

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精選版 日本国語大辞典 「制癌剤」の意味・読み・例文・類語

せいがん‐ざい【制癌剤】

  1. 〘 名詞 〙 癌の治療に用いられる薬剤癌細胞分裂増殖を抑制し、正常細胞に対する作用毒性副作用)を少なくする。アルキル化剤・抗生物質・代謝拮抗物質・抗ホルモン剤など。抗癌剤。抗腫瘍薬。〔胃袋(1963)〕

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「制癌剤」の意味・わかりやすい解説

制癌剤
せいがんざい
carcinostatic agent

抗癌剤。直接癌細胞に作用し,その増殖を押える薬剤をいう。第2次世界大戦中に生れた毒ガスの改良によるナイトロジェン・マスタードの応用が古く,次いで癌細胞の分裂を防止しようとするテムチオテパなどが開発されたが,両者とも毒性が強く,実用度は低い。その後,マイトマイシンブレオマイシンなど抗生物質の応用と開発に期待が集中したが,臨床効果の報告では,癌の質的差異のほか,個人差が強い。さらに,アルキル化剤,代謝拮抗剤,抗生物質,免疫強化剤,アルカロイド剤,その他数多く出現したが,いずれも手術や放射線療法,多剤併用療法による治療が必要である。最近は免疫能強化に,遺伝子組換え技術によるインターフェロンも使われる。

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世界大百科事典(旧版)内の制癌剤の言及

【制癌薬】より

…制癌剤または抗癌剤ともいう。基礎的検討を経た薬剤で,患者に使用したとき,癌の増殖が抑えられ,一定の効果判定規準に従って有効と判断されるものをいう。…

※「制癌剤」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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