化学辞典 第2版 「ベンゾチオフェン」の解説
ベンゾ[b]チオフェン
ベンゾチオフェン
benzo[b]thiophene
C8H6S(134.20).チアナフテン,チオナフテンともいう.チオフェノールとアセチレンを600~650 ℃ で反応させると得られる.融点32 ℃,沸点221~222 ℃,103~105 ℃(2.7 kPa).ニトロ化,ハロゲン化,フリーデル-クラフツアシル化など親電子置換反応を受けやすく,置換基はまず3位,ついで2位に入りやすい.過酸化水素でS,S-ジオキシドを与える.ラネーニッケル触媒による脱硫還元でエチルベンゼンになる.[CAS 95-15-8]
出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報