翻訳|pellet
鳥が口から吐き出す不消化物の固まりのこと。ワシタカ類,フクロウ類,サギ類,カワセミ類,モズ類などの肉食鳥や魚食鳥がよく出す。一般に,内部は骨,つめ,くちばし,うろこ,昆虫のさやばねなどの堅いものからなっており,外側は毛や羽毛や植物繊維などの柔らかいもので包まれている。形は鳥の種類によって多少異なっており,例えばフクロウ類では長円形,モズ類では紡錘形をしている。ただし形状は,同一種内でも個体や状況によって変化することがある。ペリットはねぐら,巣,止まり場などで吐き出されることが多い。したがって,そうした場所からペリットを集めてきて内容物を調べれば,問題の鳥の食習性を知ることができる。ただし,ペリット内には簡単に消化されるものは含まれないことが多く,その分析結果だけから食性の全体像を知ることは必ずしもできない。
執筆者:樋口 広芳
出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報
出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報
…代表的な塊成化鉱石はペレットと焼結鉱である。(a)ペレットpellet 微粒粉鉱石(粒度範囲は44μm以下が60~95%,10μm以下が15~25%が望ましい)に水分(約10%)と粘結剤(約0.5%)を加えて造粒機内で10~15mmの球とした後,焼成炉内において1200℃前後の温度で焼き固め,冷却したものがペレットである。このペレタイジング法は,鉄含有量が低い(たとえば30~40%)磁鉄鉱を富化するため,粉砕,磁選などの選鉱を行うときに得られる微粒粉鉱石の塊成化法として開発された。…
…不消化の骨片や羽毛や毛は口から吐き出す。これをペリットという。【森岡 弘之】。…
…砂囊はキジやニワトリのような穀物食の鳥でよく発達しており,壁面は非常に厚く,硬いしわをなしているが,昆虫食や肉食の鳥の砂囊は比較的弱少である。肉食の鳥の場合,骨,甲殻,羽毛,毛などの不消化物は腸に送られずに,胃中でまるめて口から排出される(この排出物をペリットという)。 腸は爬虫類のものよりはずっと長いが,小腸と大腸の分化は哺乳類ほど明りょうでない。…
…羽毛や毛や骨などの不消化物は固めて吐き出す。これをペリットと呼び,ペリットの分析で食性を調査することができる。眼が前面に並んでいるので獲物までの距離を正確に判定することができ,また大きな眼の網膜は桿状体(かんじようたい)に富み,低い照度でもよく見ることができる。…
※「ペリット」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が開発を進めるイプシロンSよりもさらに小さい。スペースワンは契約から打ち上げまでの期間で世界最短を...
12/17 日本大百科全書(ニッポニカ)を更新
11/21 日本大百科全書(ニッポニカ)を更新
10/29 小学館の図鑑NEO[新版]動物を追加
10/22 デジタル大辞泉を更新
10/22 デジタル大辞泉プラスを更新