ペンタエリトリトール

化学辞典 第2版 「ペンタエリトリトール」の解説

ペンタエリトリトール
ペンタエリトリトール
pentaerythritol

2,2-bis(hydroxymethyl)-1,3-propandiol.C5H12O4(136.15).アセトアルデヒド水溶液に約5倍量のパラホルムアルデヒドを懸濁させ,はげしくかきまぜながら水酸化カルシウムを加えて,アルドール縮合カニッツァーロ反応をさせると得られる.生成物は減圧昇華または希塩酸から再結晶する.融点260 ℃.水に易溶,有機溶媒に難溶.アルキド樹脂,乾性油塗料,爆薬ペントリット(四硝酸エステル)の製造に用いられる.[CAS 115-77-5]

出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報

世界大百科事典(旧版)内のペンタエリトリトールの言及

【ホルムアルデヒド】より

…希アルカリによってカニッツァーロ反応を行い,ギ酸塩とメチルアルコールを生成する。 2HCHO+NaOH  ―→HCO2Na+CH3OHアセトアルデヒドCH3CHOとは水酸化カルシウムの存在で縮合し,ペンタエリトリトールC(CH2OH)4を生じる。 CH3CHO+4HCHO+H2O  ―→C(CH2OH)4+HCOOHレッペ反応により,アセチレンとプロパルギルアルコールあるいはブチン‐1,4‐ジオールを生じる(エチニル化)。…

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出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」