ボイド(その他表記)void

翻訳|void

デジタル大辞泉 「ボイド」の意味・読み・例文・類語

ボイド(void)

無効にすること。取り消すこと。
[補説]パスポートの更新では、古いものにVOID印が押されることもある。
建築で、何もない空間。吹き抜きなど。→吹き抜き2
宇宙空間銀河がほとんど存在しない領域。1億光年以上のスケールをもつ。宇宙の中で銀河は一様に分布せず、宇宙の大規模構造とよばれる巨大な泡状の構造が見られ、その泡の内部に相当する。また、泡の膜面に相当する部分はグレートウォールとよばれ、多数の銀河が壁状に分布する。宇宙空洞超空洞

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ボイド」の意味・わかりやすい解説

ボイド
void

宇宙の中で,銀河がほとんど存在しない,直径約 1億光年ほどの空洞宇宙の大規模構造ネットワーク)をつくる銀河の集合である超銀河団は,ボイドを取り巻くようにして連なっている。ボイドの中になにか存在するのかについては,まだよくわかっていない。

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世界大百科事典(旧版)内のボイドの言及

【天文学】より

…これによると,物質と反物質量の非対称性や宇宙黒体放射のきわめてよい等方性などの起源が議論できることになった。
[銀河物理学]
 銀河は銀河団,超銀河団に多く集中し,これらはボイドと呼ばれる銀河の少ない泡と泡の間に網目状に存在している。銀河の形成は集団にしろ単体にしろもとになる宇宙初期の密度ゆらぎが1/100程度以上あって動的に凝縮する必要があるが,そのゆらぎをつくる原因については乱流説,ブラックホール説などあるがまだ定説はない。…

※「ボイド」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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