銀河の分布に密度の高い部分があり、それが壁のように広がっていることをいう。銀河からの光を観測すれば、そのドップラー効果による赤方偏移から銀河の後退する速度が決定でき、したがって銀河までの距離を推測できる。アメリカのハーバード大スミソニアン天体物理学センターの研究グループがこの方法で約1万個の銀河の位置を決定したところ、長さ6億5000万光年、高さ1億6000万光年、厚さ1600万光年の銀河による「壁」が見つかった。ここに含まれる質量は太陽の1016倍にも相当する。このような大規模構造を説明できる理論はまだ発見されておらず、今日の宇宙論に深刻な問題を投げかけている。
[広瀬立成]
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
個々の企業が新事業を始める場合に、なんらかの規制に該当するかどうかを事前に確認できる制度。2014年(平成26)施行の産業競争力強化法に基づき導入された。企業ごとに事業所管省庁へ申請し、関係省庁と調整...
10/29 小学館の図鑑NEO[新版]動物を追加
10/22 デジタル大辞泉を更新
10/22 デジタル大辞泉プラスを更新
10/1 共同通信ニュース用語解説を追加
9/20 日本大百科全書(ニッポニカ)を更新