ボスマン(読み)ぼすまん(英語表記)Herman Charles Bosman

日本大百科全書(ニッポニカ) 「ボスマン」の意味・わかりやすい解説

ボスマン
ぼすまん
Herman Charles Bosman
(1905―1951)

南アフリカ共和国の短編作家。アフリカーナー。ウィツウォターズランド大学卒業後、マリコ地方の農学校教師になる。この不毛の僻地(へきち)でブーア人開拓民たちから聞いた開拓にまつわる炉辺談話――カフィール戦争やブーア戦争のこと、開拓地で咲いたロマンスと友情あふれる小咄(こばなし)など、勇気ある開拓者たちのエピソードを素材に、アフリカーナーの理想像ともいうべき人物ロレンスを主人公とする短編小説(英語)に仕立てあげた。作品に『塵土(じんど)と化す』『マフェキング・ロード』『ジャカランダの咲く夜』などがある。

土屋 哲]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android