アフリカーナー

百科事典マイペディア 「アフリカーナー」の意味・わかりやすい解説

アフリカーナー

ボーアブール)Boer人とも。南アフリカ共和国のオランダ系白人。同国白人人口517万人(1994)の約60%を占める。アフリカーンス語を話す。17世紀半ばに始まるオランダ植民者とその子孫で,ケープ植民地形成。のち英国の支配を嫌って内陸部へ移動(グレート・トレック)し,オレンジ自由国,トランスバール共和国ナタール共和国を建設したが,ボーア戦争によって英国植民者に敗れた。国民党基盤をなす。多くはオランダ改革派教会の信徒
→関連項目アパルトヘイトオレンジ自由州[州]デ・クラーク南アフリカ

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「アフリカーナー」の意味・わかりやすい解説

アフリカーナー
あふりかーなー
Afrikaners

アフリカ共和国の白人(全人口約4283万人中544万、1998推計)の約60%を占めるオランダ系白人をいう。もともとは、1652年以来オランダ東インド会社が、喜望峰の船舶中継地への食糧補給のため入植させたブーアとよばれる農民であった。言語は、オランダ語から派生したアフリカーンス語。

[渡辺公三]

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山川 世界史小辞典 改訂新版 「アフリカーナー」の解説

アフリカーナー
Afrikaner

ブール人同義。もとは「アフリカ生まれ」という意味のオランダ語だが,20世紀にはアフリカーンス語を話す白人を意味するようになる。南部アフリカにおけるイギリスの支配が進むにつれ,それに脅威を感じた彼らは,みずからの民族的アイデンティティを言語と宗教に求め民族として結集し,みずからをこう名乗るようになった。

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改訂新版 世界大百科事典 「アフリカーナー」の意味・わかりやすい解説

アフリカーナー
Afrikaner

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「アフリカーナー」の意味・わかりやすい解説

アフリカーナー

「ボーア人」のページをご覧ください。

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世界大百科事典(旧版)内のアフリカーナーの言及

【ボーア人】より

…ブーア人とも称される。現在はアフリカーナーAfrikanerあるいはアフリカンダーAfrikanderと呼ばれている。ボーアとはオランダ語で〈農民〉を意味し,17世紀にオランダ東インド会社がケープに入植した後,オランダからの移民を奨励し,その移民の多くが農民であったことに由来する。…

【南アフリカ】より

…にもかかわらず,白人は南アフリカ共和国の土地の90%近くを占有している。 白人ではアフリカーナーAfrikaanerとイギリス系白人が多く,その比率は6対4で,アフリカーナーが多数派を占めている。アフリカーナーはかつてボーア人と呼ばれていた。…

※「アフリカーナー」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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