僻地(読み)ヘキチ

デジタル大辞泉 「僻地」の意味・読み・例文・類語

へき‐ち【×僻地】

都会から遠く離れた土地。へんぴな土地。僻土。僻処。僻陬へきすう
[類語]田舎在郷ざいごう在所在地在方ざいかた近在田園ひな地方辺地辺境僻陬へきすう辺鄙奥地辺土ローカル片田舎鄙びる草深い

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「僻地」の意味・読み・例文・類語

へき‐ち【僻地】

  1. 〘 名詞 〙 へんぴな土地。都会から遠く離れた地。かたいなか。辺地。僻陬(へきすう)。僻土。
    1. [初出の実例]「遠国僻地(ヘキチ)の人」(出典:授業編(1783)一)
    2. [その他の文献]〔張説‐馮君墓誌銘〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

日本大百科全書(ニッポニカ) 「僻地」の意味・わかりやすい解説

僻地
へきち

山間地や離島にみられる交通不便な土地をいう。その多くは、自然条件や経済条件に恵まれず、社会的な孤立貧困の問題を抱え、近代文明の恩恵を受けることが少なく、医療、教育環境の充実も困難である。離島振興法(昭和28年法律72号)、山村振興法(昭和40年法律64号)、へき地教育振興法(昭和29年法律143号)など特別な行政措置を受けているが、このような状況を静態的に規定したのが僻地ないし辺地である。

 これに対し、人口激減に伴って社会生活を営むことが困難となった地域が過疎地域であり、それは動態的に規定したものである。過疎化が進むにつれて活力を失い、辺地と同じ問題を抱えるようになった地域もある。過疎地域の辺地化がそれである。過疎地域は離島、山間地、辺地、豪雪地帯など、地域特性は多様である。

 第二次世界大戦後、地域格差の是正を目ざして、僻地対策のために特別措置がとられるようになった。

[伊藤善市]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

普及版 字通 「僻地」の読み・字形・画数・意味

【僻地】へきち

辺地。

字通「僻」の項目を見る

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が開発を進めるイプシロンSよりもさらに小さい。スペースワンは契約から打ち上げまでの期間で世界最短を...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android