ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ボールねじ」の意味・わかりやすい解説 ボールねじball screw ねじの効率を高めるため,円弧状の溝をもったおねじ軸とナット部の間に多数の鋼球を挿入して滑り摩擦を転がり摩擦に変えた特殊な送りねじ。回転とともに転動した鋼球がナット部の一端から転がり出るので,ナット部にボールガイドを設けて他端へ戻すための循環路とする。一般のねじに比べて,3~4倍程度の高いねじ効率が得られ,回転運動と直線運動の変換が可逆的である。しかしねじ効率が高すぎるため逆転防止装置やブレーキを要することが多く,価格もやや高い。用途は広く,自動車のステアリング部に大量に使用されるほか,航空機のフラップ作動装置や脱出装置機構,数値制御工作機械の送りねじに採用されている。 出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報 Sponserd by
百科事典マイペディア 「ボールねじ」の意味・わかりやすい解説 ボールねじ 雄ねじと雌ねじの間に多数の鋼球(ボール)を入れたねじ。雄ねじと雌ねじの間のすべり接触による摩擦抵抗を,ころがり抵抗に置きかえて軽減するもので,自動車のステアリングギヤ,工作機械の送り装置など,ねじの軽い動きが必要な個所に用いる。 出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報 Sponserd by