日本大百科全書(ニッポニカ) の解説
ボールドウィン(Hanson Weightman Baldwin)
ぼーるどうぃん
Hanson Weightman Baldwin
(1903―1991)
アメリカの軍事ジャーナリスト、著述家。ボルティモアに生まれる。アメリカ海軍に所属したのち、1927年『ボルティモア・サン』紙の記者となる。1929年から『ニューヨーク・タイムズ』紙の軍事記者として働き、1942年には南太平洋戦域に関する連載記事によりピュリッツァー賞を受賞。その後、同紙の軍事関係記事の編集者、解説委員を務めた。第二次世界大戦や朝鮮・ベトナム戦争などを取材、世界各地の軍事基地を訪問した豊富な経験から、軍事・安全保障に関する多くの著作を出版した。おもなものに『力の代償』(1948)、『大軍拡競争』(1958)、『勝利と敗北』(1966)、『ひしがれた巨人・アメリカ』(1970)などがある。
[鈴木ケイ・伊藤高史]