ポリソーム
polysome
細胞内の何個かのリボソームが,メッセンジャーRNA(mRNA)でつながれたもの。ポリリボソーム polyribosomeの略称。電子顕微鏡像としてとらえられ,また超遠心分離によって単一リボソームから分離することができる。ポリソームは,遺伝情報を解読,翻訳して蛋白質を合成している最中の mRNAおよびリボソームの姿である(→蛋白質合成)。リボソームは mRNAとの接着部位で暗号を解読しつつ,順次に一方向に向かって滑っていき,末端で mRNAから離れ去るが,始端のほうには次々に新しいリボソームが付着して,新たに解読を始める。こうしたことの結果,1本の mRNAに付着するリボソームの数には一定の上限があるが,細胞の種類によってこの上限は大いに異なり,ウサギなどの網状赤血球では 5個以内,一方多くの細菌では数十個のリボソームをもつポリソームが報告されている。
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
Sponserd by 
ポリソーム
ポリリボソームともいい,リボソームの数個〜数十個の集合体。リボソームがタンパク質合成の場として働く際には単独ではなく,メッセンジャーRNAの糸でつながれたポリソームの形をとる。
出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報
Sponserd by 
ポリソーム
ポリリボソームともいう.1分子のメッセンジャーRNA (mRNA) に複数のリボソームが結合した分子.この形のリボソームが多いと,その細胞では一般的にタンパク質合成が活発であると考えられる.
出典 朝倉書店栄養・生化学辞典について 情報
Sponserd by 