ポルシェ計画(読み)ポルシェけいかく(その他表記)PORSHE; plan of ocean raft system for hydrogen economy

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ポルシェ計画」の意味・わかりやすい解説

ポルシェ計画
ポルシェけいかく
PORSHE; plan of ocean raft system for hydrogen economy

赤道直下南太平洋に,太陽エネルギーを集める巨大ないかだを浮かべ,いかだ上で集めた太陽エネルギーを用いて海水から水素を製造する計画。 1974年に開催された世界初の水素エネルギー会議において,横浜国立大学の太田時男が提案した構想。この水素は,いかだ上でメタノール,ミクロヘキサン,過酸化水素などの製造やマンガン団塊精製を行なうほか,燃料電池,ロケット燃料にも用いる。この構想は,76年に日米共同の民間計画としてまとまり,78年には太田の下に東京電力関西電力など 25社と大学・国立研究所の研究者による研究会がつくられ,予備調査に入った。

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