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マダニ刺症 まだにししょう Tick Bite

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家庭医学館の解説

まだにししょう【マダニ刺症 Tick Bite】

[どんな病気か]
 マダニ生息環境(山林など)に入り込み、刺されて発症します。行楽シーズンの4月から10月が、ちょうどマダニの活動時期のため、よくみられます。
[症状]
 虫体寄生(ちゅうたいきせい)(刺咬(しこう))の場合、数日後にほくろ状、あるいはスイカの種のような形の虫体が寄生しているのに気づきます。よく咬(か)まれるのは頭やくび筋などの露出部ですが、ときには太ももやわきの下などもあります。刺咬部位を中心に発赤(ほっせき)・浸潤(しんじゅん)(軽いしこり)・浮腫性紅斑(ふしゅせいこうはん)(むくんだ赤み)ができます。未吸血成虫の大きさは2~7mm程度ですが、吸血すると7mmから1cmを超すこともあります。
合併症
 マダニの一部が皮膚内に残ると、結節(けっせつ)(盛り上がった発疹(ほっしん))、腫瘍(しゅよう)、肉芽腫(にくげしゅ)(しこり)などができます。まれに野兎病(やとびょう)をおこすこともあります。
 最近は、マダニに媒介されるボレリア・バルドフェリ菌による全身感染症としてのライム病が注目されています。これは、マダニ刺咬部を中心に環状の紅斑ができ、急速に周囲に拡大する一方、内側が薄らいでいく慢性遊走性紅斑(まんせいゆうそうせいこうはん)が初発の症状です。その後、顔面神経(がんめんしんけい)まひ、髄膜炎(ずいまくえん)、不整脈、慢性萎縮性肢端皮膚炎(まんせいいしゅくせいしたんひふえん)、慢性関節炎などの症状を示すことがあります。
 検査では、血液中の抗ボレリア抗体価(こうたいか)を測定します。ライム病の治療には、テトラサイクリン系またはペニシリン系の抗生物質を使用します。
[検査と診断]
 虫体に気づいて受診する1週間ほど前にハイキング・登山・山菜取りなどをしたかどうかを確認します。そして、皮膚面から突き出した異物状のものがあり、皮膚との接着部が黒褐色で、ピンセット引っ張るくらいでは取れないほど強く皮膚にくいこみ、裏返すと左右4対の黒褐色のとげ状のものが動いていれば、生きたマダニの咬着(こうちゃく)(皮膚にかみついた状態)です。虫体の一部をちぎって受診する患者さんもいます。
[治療]
 咬着しているマダニを除去します。虫体の残存部を皮膚内に残さずに確実に除去するため、虫体を含めた皮膚片ごと切除します。
[予防]
 マダニの生息場所への立ち入りを控え、山林で遊んだ後は、入浴時にからだをくまなく調べます。

出典|小学館
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それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。この事典によって自己判断、自己治療をすることはお止めください。あくまで症状と病気の関係についてのおおよその知識を得るためのものとお考えください。

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