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マニトバ学制問題(読み)マニトバがくせいもんだい(英語表記)Manitoba School Question

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

マニトバ学制問題
マニトバがくせいもんだい
Manitoba School Question

カナダにおいて教育行政上の大論争を引起した問題。マニトバ州最初の学校法は 1871年に成立したが,そこでは,マニトバ州における教育はケベック州同様,英語とフランス語の使用に同等の権利を認めていた。しかしマニトバ州において英語を使用する人々が 80年代にふえ,オンタリオの過激な反フランス系・反カトリック主義者の扇動もあずかって,90年マニトバ州政府は宗派別学校およびフランス語の使用を廃止すると布告,そのため州内のフランス系カトリックの人々はケベックの全面的支援を得てこの問題を枢密院で争った。 90年代前半のカナダ政界はこの問題をめぐって大論争に巻込まれ,96年の総選挙の争点となった。保守党は連邦政府が州法に介入できるとの立場から少数民族の権利擁護に乗出したが,総選挙に敗れて結実しなかった。これに対し自由党は,教育の問題は州の権限に属するとの立場から連邦政府の介入を控えていたが,W.ローリエ政府の勝利とともにマニトバ州政府と交渉を開始し,多言語教育の原則およびカトリックの権利が遵守されることになった。しかし 20世紀に入ってマニトバ州への移民の増加により,1916年新しい教育法が可決され,英語が唯一の教育用言語と定められた。

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