マロン酸ジエチル(読み)マロンサンジエチル

化学辞典 第2版 「マロン酸ジエチル」の解説

マロン酸ジエチル
マロンサンジエチル
diethyl malonate

C7H12O4(160.17).CH2(COOC2H5)2.クロロ酢酸ナトリウムとシアン化ナトリウムから得られるシアノ酢酸ナトリウムを,硫酸存在下でエタノールと反応させてつくる.果実様芳香のある無色液体.融点-50 ℃,沸点199 ℃.1.055.1.414.pKa 13.5.水に可溶有機溶媒に易溶.各種複素環の合成原料,染料医薬品,香料の製造に用いられる.[CAS 105-53-3]

出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報

改訂新版 世界大百科事典 「マロン酸ジエチル」の意味・わかりやすい解説

マロン酸ジエチル (マロンさんジエチル)

出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

世界大百科事典(旧版)内のマロン酸ジエチルの言及

【マロン酸】より

…また医薬品や農薬,香料などの合成中間体として広く用いられるほか,実験室での有機合成試薬として利用される。とくにマロン酸ジエチルCH2(COOC2H5)2は,二つのエステルグループに囲まれたメチレン基-CH2-の水素原子が,アルカリの存在下ではプロトンとして脱離してアルカリ金属に置換されやすいため,ハロゲン化アルキルと容易に反応してアルキル基置換マロン酸エステルを生じる。これを加水分解後加熱すると炭酸ガスを失ってカルボン酸を生成する。…

※「マロン酸ジエチル」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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