ミカンの皮「陳皮」(読み)みかんのかわちんぴ

食の医学館の解説

みかんのかわちんぴ【ミカンの皮「陳皮」】

 皮には香りの素リモネン、テルピネンなどを主成分とする精油が含まれています。お風呂に入れると、この精油成分が溶けだし、毛細血管を広げて血行をよくし、冷え症や肩こり、神経痛に効きます。
 皮には鎮静、消炎の働きがありますが、干すことで薬効が一段とアップします。皮を干した「陳皮」は漢方の生薬として有名で、健胃剤、せき止め、去痰などに使われます。慢性胃炎には、陳皮6gを炒って粉末にし、お湯とはちみつを加えて飲みます。せき止めや去痰には、同量の陳皮・ショウガを煎じたものにはちみつを加え、1日3回飲むとよいでしょう。陳皮の作り方はいたって簡単。ノーワックス、またはよく洗ったミカンの皮を粗く刻み、ざるに広げて風通しのよいところで1週間から10日乾燥させるだけです。
 皮には体をあたためる作用がありますが、果実は体を冷やすので、冷え症の人や膀胱炎の人は食べすぎないように。またぜんそくの人や、せき、たんで日ごろ苦しむ人も多食はひかえましょう。

出典 小学館食の医学館について 情報

今日のキーワード

フェロー

イギリスではこの呼称は主として次の3つの場合をさす。 (1) 大学の特別研究員 研究費を与えられ,多くは教授,講師を兼ねる。 (2) 大学の評議員 卒業生から選ばれる。 (3) 学術団体の特別会員 普...

続きを読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android