食の医学館 「ミカンの皮「陳皮」」の解説
みかんのかわちんぴ【ミカンの皮「陳皮」】
皮には鎮静、消炎の働きがありますが、干すことで薬効が一段とアップします。皮を干した「陳皮」は漢方の生薬として有名で、健胃剤、せき止め、去痰などに使われます。慢性胃炎には、陳皮6gを炒って粉末にし、お湯とはちみつを加えて飲みます。せき止めや去痰には、同量の陳皮・ショウガを煎じたものにはちみつを加え、1日3回飲むとよいでしょう。陳皮の作り方はいたって簡単。ノーワックス、またはよく洗ったミカンの皮を粗く刻み、ざるに広げて風通しのよいところで1週間から10日乾燥させるだけです。
皮には体をあたためる作用がありますが、果実は体を冷やすので、冷え症の人や膀胱炎の人は食べすぎないように。またぜんそくの人や、せき、たんで日ごろ苦しむ人も多食はひかえましょう。