ミツオビアルマジロ
みつおびあるまじろ
three-banded armadillo
[学] Tolypentes tricinctus
哺乳(ほにゅう)綱貧歯目アルマジロ科の動物。ブラジルの乾いた草原にすむ。体長35~45センチメートル、尾長7~9センチメートル。体は黒褐色で、可動帯甲は3列、身に危険を感じると頭、肩、腰の甲を外にし、完全な球状になることができる。餌(えさ)はおもにアリやシロアリなど。ミツオビアルマジロ属にはほかに、ボリビア、パラグアイ、ブラジル南西部にすむラプラタミツオビアルマジロT. matacusが知られている。
[齋藤 勝]
出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例
ミツオビアルマジロ
Tolypeutes tricinctus; three-banded armadillo
貧歯目アルマジロ科。体長 40cm内外。体は完全に甲でおおわれ,頭,尾,四肢とも鱗でおおわれる。可動帯甲は幅広く,3列に並ぶ。肩と腰の甲が体より離れており,ここに手足を入れて体をボールのように球状に丸めることができる。ブラジルに分布する。
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世界大百科事典(旧版)内のミツオビアルマジロの言及
【アルマジロ】より
…敵に襲われて,逃走する機会を失ったり,あるいは強力な前足のつめで穴をすばやく掘って隠れる余裕のない場合には,一部の種は体を丸め,手足を甲の中に引き込んで身を守る。ミツオビアルマジロは完全な球状にまで丸めることができ,これは人の力でものばすことは困難という。 エナメル質を欠く歯は,貧歯目中もっとも数が多く,終生のび続ける。…
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出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」