ミツガシワ科(読み)みつがしわか

日本大百科全書(ニッポニカ) 「ミツガシワ科」の意味・わかりやすい解説

ミツガシワ科
みつがしわか
[学] Menyanthaceae

双子葉植物合弁花類。多年草。葉は互生し、長い柄があり、托葉(たくよう)はない。花は両性放射相称、5数性である。花冠の裂片は内面に毛または縦ひだがあり、つぼみのときは内に巻き互いに擦り合わせ状に重なる。リンドウ科近縁とされるが、並立維管束で、葉は互生し、胚乳(はいにゅう)形成過程が造膜型であるなど、リンドウ科と異なる。水中または湿地に生え、世界に5属約40種、日本に3属5種分布する。

[高橋秀男 2021年11月17日]

 APG分類でもミツガシワ科とされる。この分類による2018年のデータでは世界に約5属60種があり、日本には3属5種が分布する。

[編集部 2021年11月17日]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内のミツガシワ科の言及

【ミツガシワ】より

…湿地や池沼の水辺や水中に生育するミツガシワ科の多年草(イラスト)。長い葉柄の先に,カシワに似た小葉を3枚集まってつけるところから和名がついた。…

※「ミツガシワ科」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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