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ミネルウァ

世界大百科事典 第2版の解説

ミネルウァ【Minerva】

古代ローマの技術・工芸の女神。のちギリシアの女神アテナと同一視されたため,戦争の女神ともなり,軍神マルスをおしのける形で広く崇拝された。彼女はローマ市のカピトリヌス丘上のユピテル神殿(前6世紀初完成)に,ユピテルの后ユノとともに3柱の国家神としてまつられていたほか,カエリウスの丘およびアウェンティヌスの丘に神殿があり,後者は各種の職人組合の本部の役を果たしていたらしい。祭礼はクインクアトルスQuinquatrus(〈5日目〉の意)と呼ばれ,本来は3月19日のみであったが,その名が一般に〈5日間〉と誤解され,同月23日までつづけて祝われた。

出典 株式会社平凡社世界大百科事典 第2版について 情報

世界大百科事典内のミネルウァの言及

【アテナ】より

…アテネAthēnēともいう。知恵,学芸,工芸,戦争をつかさどり,ローマ神界のミネルウァにあたる。彼女はもともとギリシア先住民族の女神で,ミュケナイ時代には王侯の宮殿が立つアクロポリスの守護神であったが,やがて政体の変化とともにポリスそのものの守護神,さらにはポリスの存続・発展に不可欠のさまざまの技術や学芸の女神となったものと考えられる。…

【ゾウ(象)】より

…また象は体表のしわに昆虫を誘い込み,これを押しつぶすので昆虫を恐れないとする説が大プリニウスの《博物誌》などで語られ,ルネサンス期には〈無敵〉の寓意(ぐうい)として標章にとり上げられた。象はまた帝王とその英知のシンボルとされ,知恵の女神ミネルウァ(ギリシアのアテナ)とも同一視され,象が引く車に乗るミネルウァが美術の主題となった。キリスト教世界では〈力〉と〈勝利〉の象徴とされ,またユニコーンや雄ジカとともに処女にだけ従順であるところからマリアの隠喩(いんゆ)に用いられ,塔または城を背負う象が〈マリアに庇護(ひご)される教会〉の寓意図となった。…

※「ミネルウァ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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