職人組合(読み)しょくにんくみあい

世界大百科事典 第2版の解説

しょくにんくみあい【職人組合】

ヨーロッパにおいて手工業の職人Geselleが結成した組合。中世の都市内に成立した手工業職人Handwerkerのギルド(手工業ギルドはとくにツンフトと呼ばれる)においては,親方,職人,徒弟の3区分ができあがっていたが,14世紀初めには技術面では親方と同じ能力をもちながら親方株が少なかったために身分上は親方になれない職人段階の者の数が著しくふえていた。これらの職人は独身で親方の家に同居しており,したがって市民権もなく賃金や食事その他の点で親方に対して不満をもつ者が多かった。

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世界大百科事典内の職人組合の言及

【ギルド】より

…この頃ギルド内でも親方Meister,職人Geselle,徒弟Lehrlingの階層(徒弟制度)が生まれ,技術水準の維持が計られると同時に職人も兄弟団を結成し,親方に対抗する姿勢をとり始めた。この兄弟団はやがて職人組合Gesellenverbandへと発展してゆくことになる。14世紀以降中世都市経済の発展が限界に達すると,農村人口の流入による職人層の増加に対してギルドは親方株を制限してギルド制度を守ろうとし,自由競争を排除して技術面でも制度面でも保守的な性格を強めていった。…

【コンパニョナージュ】より

…産業化以前のフランスの手工業職人たちが職種ごとに集まり,技能訓練,仕事の保障,相互扶助,求道心の練磨などを目的に組織した同職種の職人組合。伝説によれば,その起源は聖書時代にまでさかのぼり,ソロモン王がエルサレムに神殿を築いた時の組織が起りだという。…

【職人】より

…石工や大工,指物師などの職人が国内外の都市の手工業者を訪れ,2~3年の間修業するようになった。職人たちは町に到着すると職人組合が経営する職人宿を訪れ,職場を紹介してもらうのだが,職場がない場合には職人組合が3日間無料で宿泊させ食事を出し,なにがしかの路銀を与えた。このようにして職人たちは無一文でも各地を旅することができたのである。…

※「職人組合」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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