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メダマグモ retiarius spider

世界大百科事典 第2版の解説

メダマグモ【retiarius spider】

メダマグモ科メダマグモ属のクモ。後中眼が非常に大きく目だつことからメダマグモと呼ばれる。オーストラリアに分布。体長は雌15~20mm,雄13~15mm。頭胸部,腹部,歩脚ともに黄色または淡黄褐色。昼間は木の枝にいるが,夜間,左右の第1,2脚を使ってその間に四角い網を張る。獲物が近づくと網を大きく広げ,かぶせるか,またはすくい上げてとらえる。メダマグモ属Dinopisに含まれるクモは約80種が世界の熱帯を中心とした広い地域に分布するが,日本にはいない。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

メダマグモ
めだまぐも / 巨眼蜘蛛・目玉蜘蛛

節足動物門クモ形綱真正クモ目メダマグモ科の総称であるが、おもにそのなかのメダマグモ属Deinopisをさす。東南アジア、オーストラリア、中央・南アメリカ、アフリカに広く分布し約50種が知られている。8眼中前列の側眼がとくに巨大なのでこの名がある。小さい四角形の網をつくり、これを前脚で広げて支えるか、数本の糸でつり下げて待機する。餌(えさ)の小動物が近づくとこの網を伏せたりすくい上げたりしてとらえる。[八木沼健夫]

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世界大百科事典内のメダマグモの言及

【クモ(蜘蛛)】より

…そのために交尾期になると雌の周辺には,数匹の雄がある距離をおいて集まり,ひたすらその機会を待つ。
[獲物のとり方]
 クモが餌をとらえる方法も,ふつうの網でとるもののほか,池の端で2本の前肢で水面をたたき,浮上してくる小魚をつめでひっかけて釣るハシリグモDolomedes triton,網を4本の前肢でささえ,下を通る虫の上にぽいとかぶせるメダマグモDinopis spinosa,粘球を糸の先にぶら下げ,これをぐるぐる回して,通過する虫に投げかけるナゲナワグモMastophora bisaccata,花の上に脚を広げて静止し,虫が触ってもじっとしていて,虫が安心してみつを吸い始めると,がばっととらえるハナグモMisumena tricuspidatusなどのように多種多様である。
[クモの巣]
 クモの種類が異なれば,網の形も異なる。…

※「メダマグモ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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