ヤエヤマヒルギシジミ(英語表記)Geloina erosa; mangrove clam

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ヤエヤマヒルギシジミ」の意味・わかりやすい解説

ヤエヤマヒルギシジミ
Geloina erosa; mangrove clam

軟体動物門二枚貝綱シジミ科。殻長 8cm,殻高 7.5cm,殻幅 4cm。殻は丸みのあるハマグリ形で,厚く堅い。殻表は白色であるが,幼貝では黄緑色,成貝では黒色を帯びた殻皮をかぶる。内面は白色。殻頂の下に3主歯があり,その前後に側歯がある。名の示すようにヒルギ林 (マングローブ) 内の泥中にすむ。食用。奄美大島以南,東南アジアに分布する。リュウキュウヒルギシジミ G.expansaは本種に似るが,後背縁がややまっすぐで長い。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android