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ヤミ族 ヤミぞくYami

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

ヤミ族
ヤミぞく
Yami

台湾先住民中の一民族。台湾の南東方海上の小島,ラン (蘭) 嶼に住む。人口約 4000と推定される。言語はフィリピン北方バタン諸島のバシィク諸語に似ている。住居は台風を避けるために竪穴式。農業はタロいもの水田栽培で,飛魚を中心とする漁業は船組合をつくって船を共有する。チヌリクランというゴンドラ形の船は,モルッカ諸島ソロモン諸島のものに近く,船べりを彫刻して赤,白で彩色,鶏の羽を飾り,船腹には眼を描いている。一夫一妻制で早婚,姉女房型で離婚は自由。土地と船は夫の,やぎは妻の財産で,遺産は子供に等分する。宗教的にはキリスト教化が進んでいる。

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世界大百科事典内のヤミ族の言及

【海人】より

…〈魚カケキ〉というかぎ状漁具やもりを持って泳ぎながら魚を突く方法は,南方から黒潮に沿って北上した海士がひろめたものらしい。台湾の東沖合にある蘭嶼(らんしよ)(紅頭嶼)に住むヤミ族は,農耕とともに,島をとりまくサンゴ礁の好漁場で,日本でいう〈魚カケキ〉に酷似するラランと呼ぶかぎ状の漁具(全長約60cm)を使用して,潜水漁労にいそしむ。 日本でアワビを採取する際に使用する鉄製の梃子形のへらを,イソガネと呼ぶ地方は多く,カイガネ,フグセ,ノミなどともいい,ナサシ(魚刺し)という地方もあり,形態には地方差がみられる。…

【高山族】より

…日本側では,たとえば豊臣時代に台湾を〈高山国〉と呼んでいたので,これは大して排日でもないが,高山族の高山が〈高い山〉を直接に意味するとしたら,これは問題であろう。あとでもふれるごとく,台湾東部平地のアミ,プユマ両族および蘭嶼(らんしよ)(紅頭嶼)の海岸諸部落に住むヤミ族は山地系でなく,1978年の統計によれば,これら3種族の人口は高山族総数の30%をやや超える。また,日本時代の末期,だいたい1930年代の早期には,官庁の奨励ないし強制により,山地原住民の過半が山麓諸地帯の低地に移住していた。…

※「ヤミ族」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社日立ソリューションズ・クリエイト世界大百科事典 第2版について | 情報

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