ラビリンスパッキング

百科事典マイペディア 「ラビリンスパッキング」の意味・わかりやすい解説

ラビリンスパッキング

ラビリンスシールとも。蒸気タービンやターボ送風機などで,回転軸ケーシングのすきまから気体が漏れるのを防ぐための装置。軸とのすきまに,気体の流れに対し多数絞り直列に設けたもので,そこを通過する際の大きな圧力損失によって漏れを防ぐ。非接触が特長。絞りによって気体の流路迷路(ラビリンス)状となるところからこの名がある。
→関連項目パッキング(機械)

出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報

世界大百科事典(旧版)内のラビリンスパッキングの言及

【パッキング】より

… 液状ガスケットは,接触面の凹部をうめ両面をある程度接着する効果をもつが,密封状態を破る力の小さい用途に限られる。ラビリンスパッキングは回転運動する2面間に用いる気体用の密封装置であって,タービンや圧縮機に広く用いられる。構造例を図-bに示したが,この場合フィン先端での絞り効果とフィン間に生ずる渦とによって,高圧側から低圧側への流れの抵抗を大きくして気体の漏れを防止している。…

※「ラビリンスパッキング」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

今日のキーワード

自動車税・軽自動車税

自動車税は自動車(軽自動車税の対象となる軽自動車等および固定資産税の対象となる大型特殊自動車を除く)の所有者に対し都道府県が課する税であり、軽自動車税は軽自動車等(原動機付自転車、軽自動車、小型特殊自...

自動車税・軽自動車税の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android