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ラプラタカワイルカ Pontoporia blainvillei; franciscana

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

ラプラタカワイルカ
Pontoporia blainvillei; franciscana

クジラ目ハクジラ亜目ラプラタカワイルカ科ラプラタカワイルカ属。体長は雄約 1.6m,雌約 1.8mに達する。最大体重記録は約 34kg。出生体長は平均約 75cmである。背部は茶色がかった黒灰色で,体側と腹部は黄色がかった灰色である。噴気孔は1個で頭部正中線上にある。嘴 (くちばし) は著しく細く長い。前頭部は嘴のつけ根から噴気孔にかけてなだらかで,頭部は丸く小さい。背鰭 (せびれ) は体の中央より後方に位置し,幅があり前縁はやや後方に傾き,先端は鈍い。歯はよくとがった円錐状で,歯数がハシナガイルカと並んでハクジラ類中最も多く,上下顎骨に左右 50~62対ある。5頭ほどの群れで行動する。出産期は 10~12月。おもに底生性の魚類,イカ類,タコ類および甲殻類を捕食する。アルゼンチン中部からブラジル中部にかけての南アメリカ大陸東海岸に沿って分布し,淡水域には生息せず,沿岸海域に生息する。ラプラタ川の河口域にも出現する。沿岸で刺網により未成鯨が混獲されることが多い。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

ラプラタカワイルカ
らぷらたかわいるか
Franciscana
[学]Pontoporia blainvillei

哺乳(ほにゅう)綱クジラ目カワイルカ科のハクジラ。ブラジルのサントスからサン・パウロ州東部のウバツバ半島沿岸に分布する。体長1.7メートル、淡褐色の海生のカワイルカで、2年から3年ほどで成熟する。[粕谷俊雄]

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世界大百科事典内のラプラタカワイルカの言及

【カワイルカ(河海豚)】より

…体長は雌2.5m,雄2.2mに達する。上顎骨の隆起の発達と眼の退化の程度は,ともに前種とラプラタカワイルカの中間程度。歯はそれぞれ30~36本。…

※「ラプラタカワイルカ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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