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ラマクリシュナン Ramakrishnan, Venkatraman

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

ラマクリシュナン
Ramakrishnan, Venkatraman

[生]1952. チダムバラム
インド生まれのアメリカ合衆国の化学者。1971年にインドのバローダ大学を卒業後,1976年にアメリカのオハイオ大学で物理学の博士号を取得。1976~78年,カリフォルニア大学サンディエゴ校の大学院で生物学を学ぶ。エール大学博士研究員,オークリッジ国立研究所研究員,ブルックヘブン国立研究所研究員,ユタ大学教授などを経て,1999年から MRC分子生物学研究所構造研究部門のグループリーダー。2008年からトリニティ・カレッジのフェロー。2009年,リボソームの複雑な構造と機能を解析した業績が評価され,トーマス・スタイツ,エイダ・ヨナットとともにノーベル化学賞を受賞した。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

ラマクリシュナン
らまくりしゅなん
Venkatraman Ramakrishnan
(1952― )

アメリカの分子生物学者。インド生まれで、1971年にインドのバローダ大学物理学科を卒業してアメリカに渡り、1976年にオハイオ大学で物理学博士号を取得した。その後、カリフォルニア大学で生物学に転向し、ユタ大学教授、イギリスのMRC(Medical Research Council)分子生物学研究所の上級研究員などを歴任。2009年、ヨナット、スタイツとともに「リボソームの構造と機能に関する研究」によりノーベル化学賞を受賞した。
 細胞内にあるリボソームは、生命の設計図であるDNAの情報からタンパク質をつくりだす製造工場であるが、その詳しい構造や働きはわかっていなかった。
 1980年、ノーベル賞同時受賞者のヨナットが世界で初めてリボソームの結晶化に成功した。その後、ラマクリシュナン、スタイツ、ヨナットの3人はそれぞれX線結晶解析の手法でリボソームの立体構造を原子レベルで解明した。抗生物質の多くは、リボソームの働きを妨げることで細菌を殺している。リボソームの立体構造の解明によって新薬開発の道が開かれた。[馬場錬成]

出典|小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について | 情報 凡例

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