デジタル大辞泉
「ラーモア半径」の意味・読み・例文・類語
出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
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ラーモア半径
ラーモアはんけい
Larmor radius
荷電粒子は一様な磁場の中では等速円運動を行う。この円運動をサイクロトロン運動といい,半径をラーモア半径またはジャイロ半径という。磁束密度を B ,これに垂直な方向の粒子の速度を v ,質量を m ,電荷を q ,真空中の光速度を c とすると,ラーモア半径 r は r=mcv/qB で与えられる。この円運動の角振動数 ω=v/r はサイクロトロン振動数またはジャイロ振動数と呼ばれる。これらの関係は,イギリスの理論物理学者 J.ラーモアが導いたものである。
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
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法則の辞典
「ラーモア半径」の解説
ラーモア半径【Larmor radius】
一様な磁場(強さ H)中におかれた,質量 m,電荷 q で速度 v で動いている粒子は円運動を起こすが,その軌道半径 r は次の式で与えられる.
出典 朝倉書店法則の辞典について 情報
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世界大百科事典(旧版)内のラーモア半径の言及
【星間磁場】より
…星間ガス雲中の磁場強度は10-5~10-4ガウスと考えられ,ガス雲の発する波長21cmの中性水素輝線のゼーマン効果の観測から知られる。星間ガス中のイオンのラーモア半径(荷電粒子が磁場中で行う円運動の半径)はガス雲や銀河ガス円盤の厚さに比して小さいために星間ガスと磁場は互いにとじ込め合った状態にある。宇宙線は星間磁場に束縛され長期間(~107年)銀河系内にとじ込められる。…
※「ラーモア半径」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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