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リアリズム演劇 リアリズムえんげきrealism in the theatre

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

リアリズム演劇
リアリズムえんげき
realism in the theatre

19世紀における演劇運動の一つ。演技の様式性や装置や衣装を限りなく日常的なものに近づけ,人生の真実を舞台に表現しようとした。必然的に室内劇が多くなり,観客はあたかも見えない壁を通して日常生活をのぞいているかのような「第四の壁」の概念が提唱された。自然主義演劇はリアリズム運動の理論的な成果といえる。劇作家としてはイプセン,ハウプトマン,G.B.ショー,チェーホフ,ゴーリキーら,演出家としては K.スタニスラフスキーがその代表的存在である。 (→社会主義リアリズム演劇 )  

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世界大百科事典内のリアリズム演劇の言及

【近代劇】より

…これは欧米語でmodernと呼ばれる時代が,その始まりをルネサンス期,19世紀,20世紀のいずれにおいても今日までの時代を覆うのに対して,日本語の〈近世〉は〈近代〉以降を含まず,〈近代〉は〈現代〉を含まないからである。したがってここでいう〈近代劇〉とは,通常,19世紀半ばから1880年代にかけて完成の域に達したヨーロッパのリアリズム演劇一般を意味し,時代区分としては,せいぜい第1次大戦ころまでの演劇に限られるが,この言葉は同義語を欧米語にもたないわけである。ともあれ〈近代劇〉の背景をなすのは,精神的には,宗教に代わる合理主義的思想の支配であり,生活様式の面では,機械工業の発達による交通機関,情報伝達機関,家庭器具等の急激な発展であり,経済的には,ブルジョア階級による資本主義機構の確立であり,政治的には,フランス二月革命後の反動的体制,つまりプロイセンを中心としたドイツ帝国統一に象徴される強大国による帝国主義体制の始まりである。…

【社会劇】より

…一般には19世紀ヨーロッパのリアリズム演劇のなかで,近代社会のもろもろの問題をとりあげ現状を批判的に描いた作品を指す。〈社会問題劇〉または単に〈問題劇〉ともいう。…

※「リアリズム演劇」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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