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リケジョ りけじょ

知恵蔵の解説

リケジョ

理系女子のこと。
2011年10月14日発行の米国の物理化学専門誌「The Journal of Physical Chemistry」に、茨城県立水戸第二高校を卒業した女子学生らの論文が掲載され、理系女子への注目が集まった。このことは、各メディアで「リケジョ」の快挙として報じられた。論文は、女子学生ら5人が同校の数理科学同好会所属中に行った、「BZ反応」と呼ばれる実験から得られた化学現象の発見に基づくもので、権威ある専門誌への高校生の論文掲載は世界的な快挙と見られている。
女性の科学技術分野への参画は、「科学技術創造立国」を国家戦略とする日本政府により、科学技術政策の一環としても推進されている。理系分野で学ぶ女子学生に対する支援としては、06年から独立行政法人科学技術振興機構(JST)が始めた「女子中高生の理系進路選択支援事業」がある。この事業では、女性研究者・技術者や女子学生が所属し、科学技術に関する研究・開発または教育を行っている大学・団体・民間企業などを対象に、支援金を支給している。11年度は、東京大学、大阪大学、愛媛県総合科学博物館、鈴鹿工業高等専門学校など8機関が選ばれた。
理系女子を応援する民間での取り組みとしては、講談社による理系女子のための進路相談サイト「Rikejo(リケジョ)」などがある。「Rikejo(リケジョ)」では、150名以上の「先輩リケジョ」が登録し、 交流イベントやネット上の質問コーナーで回答するなどのサポートをする他、会員誌の発行などを行っている。

(葛西奈津子  フリーランスライター / 2011年)

出典 (株)朝日新聞出版発行「知恵蔵」知恵蔵について 情報

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

リケジョ
りけじょ

理系の高等専門学校や大学などで学ぶ女子学生のこと。「理系女子」の略で、「リケ女」とも書く。2011年(平成23)にアメリカの物理化学専門誌『The Journal of Physical Chemistry』に掲載された、BZ反応とよばれる周期的に色が変化する化学反応に関する論文が、茨城県立水戸第二高等学校の数理科学同好会に在籍していた女子卒業生5名によるものであることが話題となった。これをきっかけに理系で学ぶ女子学生に注目が集まり、総称的な呼称として広まった。また、就職氷河期にあっても、工学部などの理系学部で女子学生の就職率が比較的高かったこと、仕事と出産や育児を両立させる女性研究者が多いことなどがメディアで報じられ、話題性が高まった。
 文部科学省によると、2016年度の理系学部に占める女子学生の比率は、理学部27.0%、工学部14.0%、農学部が44.5%で、増加傾向ではあるが高いとはいえないのが実情である。総務省統計局の「科学技術研究調査」によれば、日本の女性研究者数は年々増加しているものの、2016年3月末時点で13万8400人で、研究者全体の15.3%。これは先進国中最低の割合にとどまる。政府は「男女共同参画」の推進、「科学技術創造立国」の観点から、女性研究者の増加に力を入れ、2006年には文部科学省(2009年度からは科学技術振興機構)により、「女子中高生の理系進路選択支援事業」が始められた。[編集部]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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