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リサイクル偽装 りさいくるぎそう

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知恵蔵2015の解説

リサイクル偽装

廃棄物は最終処分場埋め立てるなど適正に処分することが決まっているのに、リサイクル製品を装って処理費を浮かす行為。1980年代、50万tの巨大不法投棄事件があった香川県・豊島(てしま)では、業者は「ミミズの養殖に使う」といって県の了解を取り付け、車の破砕くずなどを持ち込んだ。90年代、80万t以上の不法投棄があった岩手・青森県境では、固形燃料RDFを製造するといって県をだまし、大量の有機性廃棄物や廃油を不法投棄した。2005年には化学メーカー石原産業(本社・大阪市)が、産廃汚泥を、工事でできた穴を埋めるためのフェロシルトというリサイクル製品と偽り、約76万t販売、愛知、岐阜、三重の3県と京都府の計約33カ所に埋めていたことが発覚した。有害な六価クロムが検出されたことから、4府県は産廃と認定、3府県が撤去命令を出した。この事件では同社が偽ったデータを出し、三重県からリサイクル製品の認定も受けていた。有害物質を含むだけでなく、同社は見かけ上1t当たり150円で販売した形をとりながら、裏で同3000円を販売先に払っていた。リサイクル偽装食品廃棄物で作った粗悪な堆肥などでも見られる。リサイクル製品を作っても市場がないことや、リサイクル品をチェックする制度のないことが、偽装を生む背景にある。

(杉本裕明 朝日新聞記者 / 2007年)

出典|(株)朝日新聞出版発行「知恵蔵2015」
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