不用になった油。用済みの油(自動車潤滑油、揚げ物油など)のほか、油混じり廃水(機械製造、石油精製、食肉加工、厨房(ちゅうぼう)などからの廃水、油槽船平衡水排水、油圧機器漏洩(ろうえい)油など)から分離した油などを総称する。廃水中の油は、(凝集)浮上、吸着などの方法によって分離しうる。廃油は精製して利用するか焼却処分に付す。これら廃油のほか、事故による流出油(貯油槽、油槽船からの)などが水域に流出すると、油膜として水面を覆い、水面の曝気(ばっき)阻害による水中酸素の減少、水鳥や水生動植物の死滅、海岸の汚損などをもたらす。動植物油は時間を経て分解されるが、鉱物油(石油類)は容易に分解されず、廃油ボールなどを形成して汚濁影響は長期間続く。
[小林三樹]
一度利用した製品を捨てずにそのまま再使用すること。ごみの削減に重要だとされる「3R」の一つで、衣類・服飾品や家電などさまざまな品目が取り扱われている。リユース商品の専門店やイベント、フリーマーケット...