リュッケルス(その他表記)Ruckers
Ruckaert

改訂新版 世界大百科事典 「リュッケルス」の意味・わかりやすい解説

リュッケルス
Ruckers
Ruckaert

16世紀から17世紀中ごろにかけて,ハープシコードバージナルの製作を手がけたフランドル楽器製作者の一族。同時代および18世紀の鍵盤楽器製作に絶大な影響を与え,また20世紀の復活製作にあたり,一族の楽器は,とくにその卓越した音色の点でモデルとして多大の評価を受けている。

(1)ハンスHans R.(1540ころから50ころ-98) 現存する楽器の大半は1680~90年代のバージナル。オルガンも製作したが現存しない。

(2)ヨアンネスJoannes(Hans,Jan)R.(1578-1643) (1)の長男。1616年以後ブリュッセル宮廷に仕え,オルガン,ハープシコードの製作にあたる。現存するハープシコード,バージナルは35台を超える。

(3)アンドレアスAndreas(Andries)R.(1579-1645以後) (1)の次男。1608年から44年までに製作された楽器30台以上が現存する。フェルメール名画《音楽のレッスン》に描かれているバージナルは彼の製作したものと考えられている。

(4)アンドレアスAndreas(Andries)R.(1607-67以前) (3)のひとり息子。1640年代と50年代初期に製作された楽器が少なくとも7台現存する。
執筆者:

出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

関連語 船山 信子

乞巧奠〈公事十二ケ月絵巻〉〘 名詞 〙 陰暦七月七日の行事。乞巧は技工、芸能の上達を願う祭。もと中国の行事であるが、日本でも奈良時代以来、宮中の節会(せちえ)としてとり入れられ、在来の棚機津女(たなば...

乞巧奠の用語解説を読む