リン酸トリ-p-トリル(読み)リンサントリトリル

化学辞典 第2版 「リン酸トリ-p-トリル」の解説

リン酸トリ-p-トリル
リンサントリトリル
tri-p-tolyl phosphate

phosphoric acid tris(4-methylphenyl)ester.C21H21O4P(368.37).リン酸トリクレシルともいう.塩化ホスホリルPOCl3p-クレゾールとを塩化亜鉛の触媒下に縮合すると得られる.無色無臭液体.融点-35 ℃ 以下,沸点240~260 ℃(533 Pa).1.165~1.168.1.553.水に不溶,有機溶媒に可溶.ビニル系合成樹脂やセルロース系樹脂の可塑剤,耐炎剤,耐油剤,耐日光剤に用いるほか,防水・防火剤成分,ガスクロマトグラフィーの固定相としても用途がある.[CAS 78-32-0]

出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報

今日のキーワード

デジタル貿易

国境を越えて、データや情報の移転を伴う商取引の総称。ECサイトやコンテンツ配信サービスの利用、国外にある宿泊施設の予約など、インターネットを基盤とし、電子的または物理的に提供される製品・サービス全般を...

デジタル貿易の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android