リン酸二水素ナトリウム(読み)リンさんにすいそナトリウム(その他表記)sodium dihydrogenphosphate

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「リン酸二水素ナトリウム」の意味・わかりやすい解説

リン酸二水素ナトリウム
リンさんにすいそナトリウム
sodium dihydrogenphosphate

化学式 NaH2PO4 。第一リン酸ナトリウムともいう。リン酸水素二ナトリウム溶液に当量のリン酸を加えるか,リン酸に当量の水酸化ナトリウムまたは炭酸ナトリウムを加えて製造する。析出温度によって2水塩,1水塩,無水塩 (58℃以上) となる。1水塩は無色の斜方晶系結晶,100℃で脱水して無水塩となる。水溶液は弱酸性。 200℃以上では脱水縮合してピロリン酸二水素二ナトリウム Na2H2P2O7 になる。また 250℃以上ではトリメタリン酸ナトリウム Na3P3O9 になる。緩衝溶液,酸性洗剤,ベーキングパウダーなどに用いられる。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

デジタル貿易

国境を越えて、データや情報の移転を伴う商取引の総称。ECサイトやコンテンツ配信サービスの利用、国外にある宿泊施設の予約など、インターネットを基盤とし、電子的または物理的に提供される製品・サービス全般を...

デジタル貿易の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android