リー(Marius Sophus Lie)(読み)りー(英語表記)Marius Sophus Lie

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

リー(Marius Sophus Lie)
りー
Marius Sophus Lie
(1842―1899)

ノルウェーの数学者。1865年クリスティアニア(現、オスロ)大学を卒業、1869年ドイツ、フランスに留学し、クラインと友人となり共同で幾何学を研究した。1886年からライプツィヒ大学、1898年からクリスティアニア大学の教授であった。

 リーは、1873年ごろから、一点の周りの回転の全体や空間における運動の全体のような、いくつかの実数の組(パラメータ)によって定まる解析的変換のつくる群の一般論の研究を始め、三つの基本定理を証明して、このような変換群とその引き起こす無限小変換(ベクトル場)の間の関係を確立した。この思想は現代のリー群論として受け継がれている。彼の理論は、エンゲルFriedrich Engel(1861―1941)と共著で『変換群の理論』(全3巻)として出版された。また、リーは、自由可動性に基づくユークリッド(または非ユークリッド)幾何学の基礎づけの研究で、ロバチェフスキー賞を受賞している。ほかに球幾何学に関する研究も有名である。全7冊からなる全集がある。

[杉浦光夫]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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