翻訳|Oslo
ノルウェーの首都。同国南部,オスロ湾の最奥に位置し,同国の政治・経済・文化の中心地。独自の1州をなす。人口53万4128(2005)。ハーラル3世が建設したとされる(1046-50)。初期は司教座,修道院の存在によって宗教的に重要であったが,1294年には王都となり,ホーコン5世時代(1299-1319)に隆盛をみた。その後ハンザ同盟都市(とくにロストク)の進出,デンマークとの連合,ペストの大流行等のため急速に衰退。1624年大火の後,デンマーク・ノルウェー王クリスティアン4世は旧市(現オスロ市の南東部ガムレビューエン)を放棄し,その西部に新市クリスティアニアChristiania(Kristiania)の建設を決めた。17~18世紀に海運業と木材取引によって通商の中心地となる。ノルウェーがデンマークから分離した1814年に首都の地位を回復,人口は1830年代にベルゲン市を抜いて全国一となった。1925年に旧称オスロが復活。48年に市を囲んでいたアーケル郡を合併して市域を大拡張。都心は旧クリスティアニア市の部分で,ストールトルベ広場を中心にして東西南北に伸びた官庁・商工街となっており,その中央を東西に,市第一の繁華街カール・ヨハン通りが走り,国鉄オスロ東駅と王宮公園を結んでいる。それにそって南側には国会議事堂,エイズボル広場,国立劇場,北側にはボール・フレルセル教会,オスロ大学旧校舎(古典主義スタイルの建築),国立美術館,歴史博物館,その他がある。ナンセン広場の南にたつオスロ市庁舎は現代ノルウェー建築代表作の一つである。都心の周囲に広がる新市域,郊外は近年発展が著しい。北西部のブリンデルン区にはオスロ大学新校舎を中心に諸研究機関が集中しており,国立放送(NRK)本局もある。南西の半島ビュグデイには,ノルウェー野外民俗博物館のほか海運博物館,バイキング船館,ナンセンのフラム号館,ヘイエルダールのコン・ティキ号館が建ち並び,海洋民族の誇りを示している。
執筆者:菅原 邦城
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ノルウェーの首都。11世紀以来の古都で1624年に破壊されたが,デンマーク‐ノルウェー王クリスチャン4世の手により再建され,クリスチャニア(Kristiania)と呼ばれたが,1925年現在名に改称された。40~45年,ドイツ軍に占領された。
出典 山川出版社「山川 世界史小辞典 改訂新版」山川 世界史小辞典 改訂新版について 情報
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